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ローマ、ヴェネツィアの後にパリ [パリ]

更新せずにいたら広告が載ってしまったので、あわてて、画像をアップしますwww

飛行機での入りがパリ、シャルル・ド・ゴール空港でしたが、乗り換えてイタリア、ローマとヴェネツィアでそれぞれ二泊した後、ヴェネツィアのマルコ・ポーロ空港から一路パリへ移動。

パリは、イタリアよりは少し慣れもあるので、焦らずゆったり過ごせました。
実は、予定も組んでなかったし、地図やガイド的なものも持参してきませんでした。
それくらい初イタリアにいっぱいいっぱいになっていたんです。移動のエアフラ機の機内誌で展覧会情報を見て、久しく訪れていなかったオルセー美術館に行こうかなと思いました。

ホテルのあるところから、テクテクとルーヴルまで歩いて20分弱。
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おお、既に長蛇の列。
TVで小栗旬がルーヴルを見て歩く番組やっていたのでちょっとルーヴルもいいかな?と思っていたけど、速攻で却下。

橋を渡って左岸へ。
こちらは開館約30分前で20人弱の並び。朝から酒臭いヘンな親父の後ろに並んでじっと開館待ちました。
突き当りが企画展で別料金ありのもの。そこでビザール(奇妙な)なロマン派な特集企画を見てきました。
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死や狂気を題材にした、ギュスターブ・モローや不思議でメランコリックなマグリットなどなど。
アヤシイ雰囲気を堪能して、パリのメインイベントとしました。

実際、パリには、たくさんテーマを持った美術館があるのでノープランで行っても充分楽しめます。
もちろん、基礎知識、情報があればもっともっと楽しめます。


ああ、帰ってきてもう二ヶ月か!
次は、いつ旅立てるんだろう?
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【初めてのイタリアと8回目のパリ】イタリアの洗礼 [ローマ]

ローマのフィウミチーノ空港は、海のすぐ近くで、いわゆる都心までは移動にバスや鉄道を使います。
バスは渋滞などあると、せっかくの時間がもったいないので(帰りならもういいけれど)、鉄道にしました。
それも、直行の「レオナルド・エクスプレス」。
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空港から鉄道の駅までは、思いのほか歩きました。上下動はないので、疲れる感じはないのですが、意外と小さい空港だなあとちょっと思ったり。荷物は、乗り継ぎがあったので機内持ち込みにしました。乗り継ぎがあると、どこかにロストする可能性が高くなるのと、すぐに出たいということもあってコンパクトな荷物を心がけています。
空港とテルミニ駅直通の鉄道なので、旅行者用の荷物置き場があります。ぽつーんと置かれたわたしのスーツケース。
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チケット売り場で、イタリアの洗礼を受けました。
クレジットカードが使えるというので、クレジットカードを渡し、暗証番号OKとなり、レシートをもらったのですが、チケットを渡されていなかった。レシートを改札口のところにいた係員に見せたら、これはチケットじゃないと言われ、あわてて売り場に戻りました。そしたら、渡した、と言い張るので、財布やらバッグやら見せて、もらっていないことをアピール。わたしも「チケット?」くらい聞けばよかったんだけど、レシートが渡されたので、これでいいのか、と思ってしまったのがダメダメ。

その間、一本列車は行ってしまいました…。
30分ぼーっと待って、なんのために鉄道選んだんだっけ?と思いつつ乗車。
見慣れない風景をローマ・テルミニ駅へ。

テルミニ駅は、大きな駅で、人がたくさん…。
緊張!
まずは、左の通りに出て、おそらく一本向こう側にホテルのある通りがあるはず。
躊躇せずにゴー!
おお、思っていたのと違う側にホテルを発見。ロビーのおじさんにクーポンを渡す。
13時にならないと部屋に入れない、というので、荷物を預かってもらい外へ出る。が、ガイドブックが預けた荷物の中だった。地図も簡単なのしかない。どこを目指して行けばいいんだ。

そうだ。ガイドの土田さんに教えてもらったナヴォーナ広場のホテルラファエルに行って屋上のテラスでお茶をしよう。さて、ナヴォーナ広場ってどっちよ?
ローマは、パリみたいに通りの角に「通りのなまえ」書いたプレートみたいなのがあることはあるけれど、見づらい色合いと、ところどころにあるだけ。

位置関係、ランドマークがまったくわからない。
パリは、たとえ道に迷っても今どこにいるのか、通りのなまえはすぐにわかる。
ひゃー、なんか違うっぽいなーとか思いながら、歩く、歩く。ひたすら歩く。
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なんか有名そうな噴水よ、これはきっと。ローマの起源をレリーフにしている。

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相当大きい建物だわよ。観光客がどっさりいるし。
そして、これ「松」なのねー。幹が長いというか高いというか。特徴的でした。

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グループが説明を受けていたので、たぶん何らかの建物。

あー、ここはさすがに!トレヴィの泉!
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こんなに観光客がいると、降りていってコインを後ろ向きに投げ入れる行為が億劫になってしまうのでした。

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辿り着いたナヴォーナ広場。噴水が見事な割に、水の出があんまりよくないみたい。じっくり彫刻を鑑賞。
そして、土田さんに教えてもらった趣のあるホテル。
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残念ながら、屋上テラスのカフェは閉鎖中とのこと。ナヴォーナ広場にぐるりと回って戻る途中で、ポルチェッタ(豚肉)のパニーニを焼いて売っているお店があったので、そこでイタリア初の食事。飲み物は、サンペリグリーノのしゅわしゅわしたオレンジ炭酸。どっちも美味しかったです!

ゲンキが出てきたので、ホテルへチェックインに戻りました。
往復、迷いながら相当歩いたので、足というかつま先が痛くてたまりません。少し休憩してから、再度、出かけることにしました。

移動初日はがっつり動いて、バタリと寝る、そういう方向で行こうと思っていたのでした。

つづく…
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【初めてのイタリアと8回目のパリ】ローマに着くまで [移動]

【2013年3月24日(日)】
秋田からローマに行く方法は、直行便がある大韓航空を使いインチョン経由、羽田からの深夜便、成田からの夜便でパリ、シャルル・ド・ゴール空港を経由する方法があります。

最初は、羽田発着で行こうと思っていましたが、秋田~羽田の一番お得なチケットがキャンセル待ちでその確定を待っていたら、羽田便が満席になり、日曜の夜という加算がつく成田発のエール・フランスになりました。つまり、安いチケットを取ろうとして結局、日曜日の割増と成田までの交通費がプラスになっちゃった。

なので、極力節約できるところは節約して成田へ向かうことに。
そう、21:55発の晩御飯もお弁当持参。成田エクスプレス、エアポートリムジンは使わずに、船橋までJR。京成に乗り換えて成田へ、という地道な手段。
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とはいえ、久しぶりの東京。代官山のイル・プルー・シュル・ラ・セーヌでケーキを食べ、弓田先生にご挨拶をして、桜並木の渋谷を東急トランセで移動。
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3月24日東京は桜が満開でした。
今年は、二度お花見ができそうです。

船橋へ行くのに、渋谷から東京駅へ。地下のグランスタでまい泉のサンドイッチをゲット。晩御飯です。機内食までのつなぎだからこれくらいでよかろう。
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JR船橋で降り、京成船橋に移動し、やっと成田に到着。旅行代理店の指定しているデスクからE-チケットを受け取り、チェックイン。係りの女性に277便から乗り換えする乗客には、パリ、シャルル・ド・ゴール空港(以下、CDGと略します)で軽食のサービスがあるのでチケットをもらった方がいいと言われカウンターへ。到着時刻が朝というか深夜3時なので、お店が閉まっているのでエールフランスがサービスしてくれるんだそうだ。

以前は、4時台に到着していた記憶があるが、その時はそんなサービスなかった…。ありがたい。
搭乗口に向かい、デルタの充電サービスに安堵しつつiPhoneを充電。
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早朝に到着することもあり、ユーロの現金持ち合わせが小銭だけなので、50ユーロだけ両替しておくことにした。
レートは、126.71円。高いのか安いのかも全然見当がつかない。仮に高いとしても、数十円程度だと思うので、あまり細かくは考えないことにした。<けど、高かったwww

搭乗すると、なかなか離陸しない。到着時刻が早すぎるので調整しているんだそうだ。
30分以上滑走路にいて、やっと離陸。高度が一定に達してから飲み物サービス。
隣の男性がシャンパーニュを頼んだので、わたしもそうする。ふー、旅立ったよ、という実感がわいてくる。
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泡酒っていいわ~。非日常へのドアを開けたみたいな解放感。

そして、機内食で赤ワイン。寝ていくためには、飲んでおこう。
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機内の映画プログラムもいろいろあって、邦画の「黄金を抱いてとべ」を見た。
ちょっと気持ちが重くなったけど、見ごたえありました。
だらだらとしたり、ぐらぐらと居眠りしつつ、着陸に備えて朝食っぽい機内食。
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見た目よりは、美味しくなかった。ヨーグルトを食べておく。

そして、2時45分にパリ、CDGにランディングしたのでした。
早い、早すぎる…。

以前は、パスポートコントロールは深夜でもできたんだけど、手荷物検査が開いていなくて通路でずっと開くのを待っていた。たぶん1時間以上手荷物検査場の外で待たされたと思う。
今回は、手荷物検査ができて、搭乗口まで行けるようになっていた。そして、係員が誘導してくれ、乗り換えする人たちに紙袋を配布。

中には、パン、クラッカー、ジュースなど7時の乗換えまで過ごすには充分なミールセット。
助かりました。若干、りんごのすりおろしみたいなやつは口に合いませんでしたが。

ローマ便は、7時。6時過ぎくらいから、CDGから乗り込む乗客がやってきました。
いよいよ、初めてのイタリアへ!

つづく…
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【初めてのイタリアと8回目のパリ】月曜日帰国しました [いきさつ]


いつかヴェネツィアに行きたいと思っていた。
ヴェネツィアに詳しい友人とクリスマスマーケットの時季に一緒に行きましょう、などと社交辞令のような約束をしていたのだが、どうせ行くなら初回は少しはいい時節にしたいものだと思い、ヴェネツィア4泊パリ2泊の旅程を考えていた。
ヴェネツィア案内 (とんぼの本)

ヴェネツィア案内 (とんぼの本)

  • 作者: 渡部 雄吉
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1994/05
  • メディア: 単行本


何度も読み返したこの本。
須賀敦子さんのセンチメンタルでいて抑制の効いた文章もココロにしみていた。
かの友人に旅程を伝えたところ、ヴェネツィアは物価が高いし4泊は必要ないのではないか?との指摘。
それよりローマ入りして、ユーロスターイタリアで鉄路移動というのは?と助言いただく。
鉄の血が若干あるわたしには、二つ返事で「それいいですね!」となり、早速、旅行社に、羽田発着でこうこうこういうプランで見積もり依頼。

そんなこんなで3月24日昼前に秋田市を出発、東京をうろついたのち、成田入り(そうです、羽田発は満席でした)し、夜便で旅立ちました。

前日、図書館で見つけたこの本もなかなか刺激的でよかったです。

ヴェネツィア物語 (とんぼの本)

ヴェネツィア物語 (とんぼの本)

  • 作者: 塩野 七生
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/05/25
  • メディア: 単行本


4月1日早朝、こちらは羽田に無事降り立ち、秋田へ帰る便まで時間があるのでツイッターで聞いてみたところ、平和島に健康ランドがあるというので、お風呂ですっきりしてから帰ってきました。

今回の旅行、ものづくり、にとても気持ちが惹かれました。
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これは、できたてのモッツアレラチーズ。目の前で、次々と今日のできたてが包装されていくのですが、ほとんど手作業です。まだ温かく、弾力のあるおもちのようなチーズでした。

そして、ナポリのカメオの工房でのワンシーン。
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貝殻の外側から少しずつ削って模様を浮き彫りにする作業を見学させてもらいました。

こういう現場を見るのが、旅の醍醐味かもしれません。
出来上がったものも素晴らしいけれど、こうやってひとつずつ作業を経て、あたたかみのある「ものづくり」がされているのでした。

追って、時系列でレポートさせていただきます!
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ジオパーク八峰白神(はっぽうしらかみ)認定されました [秋田県]

つい先日、男鹿の地形や地質がいかに面白いかという話を聞いて、「ジオパーク構想」というものの具体例に触れることができました。

そうこうしているうちに、今年の申請と認定があって、日本ジオパークに24日五箇所が追加で認定され、その中に秋田県が二箇所該当していて、秋田県って無駄に広いだけじゃなく、地形や地質がかなり面白いことを再度知ったところです。

そのうちの一箇所、八峰白神は、どこがどうユニークなのだろうと思ったら、白神山地の地質を海岸部で知ることができるというところが大きいようでした。

白神山地は、世界遺産ですが、この世界遺産というのも、自然だったり建物だったり、なんとかの一群だったり、把握するのが難しいくらい範囲が広くなっていて、こういう風に「ジオ」に特化した基準というのはわかりやすいなあと思ったりしています。

白神山地が急峻なのと、世界遺産なので調査に制限がいろいろかかるということもあり、海岸部の花崗岩などが学術的に参考になるようです。

申請の時の動画がYoutubeにあったので拾ってみました。

http://www.youtube.com/watch?v=RIuAJLrddnQ

八峰町は、秋田県の北西部、青森県との県境の日本海側の町です。
八森町と峰浜村が合併した町です。八森といえば、「八森はたはた」と秋田音頭でも歌われている漁港です。

MAPは、こちら。
http://www.shirakami.or.jp/~h-kanko/access/index.html

今度行って写真撮ってきます!
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名水百選:秋田県六郷町へ [秋田県]

夏日が続いています。
なんか、変だよ、この気候は。

よし、水辺に行こうということで、六郷へ取材に行きました。

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清水がこんこんと湧いて、小さな波紋を作っています。
透明すぎて、水があるのがわからないくらいです。

六郷は、秋田県大仙市から少し先の仙北郡美郷町にあります。(訂正 誤)大仙市)
大曲から横手方面に向かってJR普通列車だとふたつめの駅が最寄ですが、駅からは離れているので路線バスの方がいいかも。地方は、JRの駅と、町って意外と離れていたりします。

昔ながらの蔵もあります。
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あんまり暑くて、地元のニテコサイダーを飲みました。
思わず一気飲み。

いつも、水が豊富というわけでもなく、秋には少し水位が下がります。
全然調整とかしていないんだって。
雨が少ないからか、若干水量が物足りなかったけれど、雪解けの山に貯えられた清冽な水が、いつも流れている素敵な町です。

こういうところは、お豆腐や、清酒も美味しいです♪
タグ: 六郷
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あえて2010年の旅日記を(苦笑) [東アジア]

ずっと放置していました。
すみません。

地域SNSだとか、同期のSNSだとか、twitterだとか、Facebookだとか、mixiとかやり過ぎました。

居心地のよいと思っていた地域SNSを辞めてしまい、膨大な(わたしにしてみれば)画像や日記を削除しました。

なので、2010年2月に旅したソウルや、3月に訪れた香港の画像や覚書をこちらに残しておきたいと思います。

両方の旅からお気に入りの画像をとりあえずアップしときます。
人生初ルーレット!ソウルのカジノです。
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香港では、二階建てバスが行き交っています。
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ぼちぼちと思い出しながら記していきます。
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旅行、延期します [2009年旅計画]

3月に受けた手術の結果、再度、同じ手術をすることになりました。
8/19入院です。

なので、9月の旅行はやめとくことにしました。

残念だけど、フランスは逃げない。
また、機会はあるはずです。

真夏の東京入院修行です(笑)。
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南西フランスの誘惑 [2009年旅計画]

随分、更新していなかった。
更新するネタもあんまりないまま日々を過ごしていた。

そしたら、ある日、「フランス研修旅行のお知らせ」が届いたのです。

ここ数年見送りになっていたフランス国立イッサンジョー高等製菓学校への研修旅行が再開されるようなのです。

このツアーは、研修費用だけでなく諸経費がかかるので旅行代金がすごいことになっています。去年は、原油高騰でサーチャージだとかユーロ高で、中止になっています。

今年の予算は、75万円。

半端ないです。

まあ、13日間ですし、いつものわたしの貧乏旅行に較べれば月とすっぽんなホテルでありましょうし、食事もついています。<でも、わたしなら50万にできるような気がしてならない。旅行社を変えてみてほしいぜ。

イッサンジョーは、オーベルニュ地方にあります。
リヨンからクルマで入るはずです。
城館を利用した宿舎付の製菓研修です。

で、研修が終わってからの観光旅行が、なんと「ポー、サン・ジャン・ド・ルツ、ルルド」とありました。

このコースって、フランスが初めてのヒトにはマニアック過ぎる!
サン・ジャン・ド・リュズ(ガイドブックにはこう記載されることの方が多い)は、もうちょっとでスペインというアキテーヌ地方の最南部の海岸の町で、ルイ14世が婚礼をあげた町だそうです。

ルイ14世のお后って誰だっけ?
もしかしてスペイン人だっけ?
きっとそうだな。

あんまり詳しく調べ過ぎて、今年は人数が集まらなくて中止、なんて悲しい結果になるとがっくりくるので、ぼーんやりと調べてみます(笑)。

いずれにしても、同居中の母と良好な関係でいること。
きっちり、連絡手段を確保しておくこと。
旅行費用を作り出すこと。
が、最重要課題です。
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「双頭の鷲」佐藤賢一著 [本、雑誌]

知らなかったね、こんな個性的な英雄がいたなんて。

双頭の鷲

双頭の鷲

  • 作者: 佐藤 賢一
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1999/01
  • メディア: 単行本


ジャン・コクトーに同名の作品があって、美輪さんがお芝居でやってたりしてんだけど、全然違ったストーリーです。

百年戦争の初期は、イギリスの黒太子が活躍していて、へたれなフランス王がポワティエの戦いで惨敗して、人質に取られたりしていたのでした。

歴史の教科書だったら、あっさり数行で終わっていたところなのですが、イギリス軍の長弓での攻撃、回り込まれてのフォーメーションなどにフランス軍が勝てずにいたなんて、行間あり過ぎです(笑)。

戦争での戦い方って、大河ドラマとか、歴史映画で見ると、わーって、歩兵とかが向き合ってぶつかって戦ってるシーンしか想像できなかった。

先日「レッド・クリフ」を見て、盾を使ってのフォーメーションをヴィジュアルで見て、戦争ってすごいなあと思ったばかりでした。

佐藤賢一さんの書く小説は、戦い抜きにしては語れないモノばかりで、連続して読んでいると、投石器にも大小があって、それで砦をズゴーン、ズゴーンと崩していって、みたいな記述があったりで、過去にあった戦いを知るひとつの手立てになりました。

この主人公も、こりゃまた破天荒で、実在の人物ながら、ここまでマンガチックか?と思わせる設定でした。

奥さんになった女性が、夫のスペインへの遠征中、ずっとモン・サン・ミッシェルの館で、夫の星占いをしながらじっと耐えて待っているというのが、あの地が、画面で見るより(世界遺産ですごい人気だもんね)、吹きさらしで厳しい土地なだけに切ない思いでした。

モン・サン・ミッシェルは、ロマンチックな城じゃあないんです。
修道士が、岸から石をひたすら小船で沖の小島に運んで作り上げた「忍」の孤独な城なんです。

時代によっては、牢獄だったこともあります。

フランスツアーっていうと、モン・サン・ミッシェルに行きたいってヒト多いですけど、殺伐とした石の修道院ですよ、起源は。
いや、お勧めじゃないと言っているのでも、行くべきでない、と言っているワケじゃあないんです。

「行ったけど、なんもなかった。」
「オムレツ、そんなに美味しくなかった。」
って、行く前に解れよ、と老婆心はつぶやくのでした。

あ、双頭の鷲ね。
これは、ヒトには何か才能があって、伸ばしてくれ、認めてくれる仲間がいかに必要かっていうお話でした。



続けて、佐藤賢一さんの本を読みすぎて、ちょっと休憩することにしました…。
タグ:佐藤賢一
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