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【2016/02/27:メインテーマ】寒い地方の滋味って? [本、雑誌]

寒い地方の美味しいものを探しに行きたい!
山国がいいです。
という訳で、アルザスなのです。
アルザスから白い恋人たちの、グルノーブルって、行けるかなあ?

また、ふらつーのお世話になろうと思って、「ふらんすツーリズム旅行情報局」へアクセス。
ちょっとムリだわね…。

アルザスは、ストラスブールかコルマールが基点として便利そうだ。
ストラスブールは、パリ経由で飛行機で入れるはず。
ストラスブールにまず二、三泊したいものだ。

行きたいのは、メゾン・フェルベール。
ここは、コルマールからツアーが出ているらしい。
ジャムの妖精、クリスティーヌ・フェルベールさんのお店があるところです。

小さなジャムの家

小さなジャムの家

  • 作者: クリスティーヌ・フェルベール
  • 出版社/メーカー: ワニマガジン社
  • 発売日: 2005/12/14
  • メディア: 大型本



ページの写真って撮っていいのかな、と思いつつ。商用じゃないからいいよね、たぶん。
写真 2016-02-27 20 56 30.jpg

クリスマス・マーケットも訪れてみたいので、時期は、きちんと調べて行こう。
で、以前、寒い時季に寒い地方を訪れて若干消耗したので、エンジョイするてだても考慮する必要がある。
パリも寒いんだな。日は短いし。

南下してリハビリするには、移動時間やお金もかかりそう。
来年の初冬まで、時間はそれなりにあるので、じっくりプランニングしようと思います。

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「双頭の鷲」佐藤賢一著 [本、雑誌]

知らなかったね、こんな個性的な英雄がいたなんて。

双頭の鷲

双頭の鷲

  • 作者: 佐藤 賢一
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1999/01
  • メディア: 単行本


ジャン・コクトーに同名の作品があって、美輪さんがお芝居でやってたりしてんだけど、全然違ったストーリーです。

百年戦争の初期は、イギリスの黒太子が活躍していて、へたれなフランス王がポワティエの戦いで惨敗して、人質に取られたりしていたのでした。

歴史の教科書だったら、あっさり数行で終わっていたところなのですが、イギリス軍の長弓での攻撃、回り込まれてのフォーメーションなどにフランス軍が勝てずにいたなんて、行間あり過ぎです(笑)。

戦争での戦い方って、大河ドラマとか、歴史映画で見ると、わーって、歩兵とかが向き合ってぶつかって戦ってるシーンしか想像できなかった。

先日「レッド・クリフ」を見て、盾を使ってのフォーメーションをヴィジュアルで見て、戦争ってすごいなあと思ったばかりでした。

佐藤賢一さんの書く小説は、戦い抜きにしては語れないモノばかりで、連続して読んでいると、投石器にも大小があって、それで砦をズゴーン、ズゴーンと崩していって、みたいな記述があったりで、過去にあった戦いを知るひとつの手立てになりました。

この主人公も、こりゃまた破天荒で、実在の人物ながら、ここまでマンガチックか?と思わせる設定でした。

奥さんになった女性が、夫のスペインへの遠征中、ずっとモン・サン・ミッシェルの館で、夫の星占いをしながらじっと耐えて待っているというのが、あの地が、画面で見るより(世界遺産ですごい人気だもんね)、吹きさらしで厳しい土地なだけに切ない思いでした。

モン・サン・ミッシェルは、ロマンチックな城じゃあないんです。
修道士が、岸から石をひたすら小船で沖の小島に運んで作り上げた「忍」の孤独な城なんです。

時代によっては、牢獄だったこともあります。

フランスツアーっていうと、モン・サン・ミッシェルに行きたいってヒト多いですけど、殺伐とした石の修道院ですよ、起源は。
いや、お勧めじゃないと言っているのでも、行くべきでない、と言っているワケじゃあないんです。

「行ったけど、なんもなかった。」
「オムレツ、そんなに美味しくなかった。」
って、行く前に解れよ、と老婆心はつぶやくのでした。

あ、双頭の鷲ね。
これは、ヒトには何か才能があって、伸ばしてくれ、認めてくれる仲間がいかに必要かっていうお話でした。



続けて、佐藤賢一さんの本を読みすぎて、ちょっと休憩することにしました…。
タグ:佐藤賢一
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「オクシタニア」佐藤賢一著 [本、雑誌]

いや、読み終わってしばらく経っています。
というのも、この本は、ちょと読むのに難航し、読み終わってからも気持ちを整理するのに時間がかかったのでした。

佐藤賢一さんの、今まで読んだ本は、破天荒な主人公に翻弄されながらついて行く感じのが多くて、その魅力に引っ張られていっていました。

「オクシタニア」は、群像劇みたいで、誰が主人公なのか、感情移入が難しかったです。
それぞれの登場人物の絡みが動き出すまでが、とりあえず読まなくちゃ、という気持ちでした。

ちょっとヒロインも好感を持ち難く、時代も、地域も、今ひとつ親近感が持てないんだけど、すごーくココロに引っかかる作品でした。
あっさり読めなかった分、覚えているかも。
タグ:佐藤賢一
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「カルチェ・ラタン」佐藤賢一著 [本、雑誌]

続いては、軽めのミステリ仕立てになった「カルチェ・ラタン」を読みました。

カルチェ・ラタン (集英社文庫)

カルチェ・ラタン (集英社文庫)

  • 作者: 佐藤 賢一
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2003/08
  • メディア: 文庫


文庫の方を載せてみました。
図書館で借りたのは、ハードカバーです。

以前大好きだったシリーズで、イギリスを舞台にしたカドフェル物がありました。
こっちは、中世の修道士が主人公の歴史物風ミステリで、「薔薇の名前」の映画を観た後だったので、主人公がショーン・コネリーに変換されちゃったのでした。

この小説は、時期的に、近いものがあって、まあ、宗教に関わりの深いけど生粋の宗教人でない登場人物が出てきます。
中世の、資料から膨らませた小説というのはリアルなようでいて、作者の力量で面白く下世話にできたり、読みづらいまでに堅くできたりするんでしょうね。いや、どっちの作者が力があるとかないとかではなく、中世の資料って、後の権力者にああせい、こうせい言われて曲げたりしていそうじゃないですか。でも、どこかには歴史的な事実もあるでしょうし。そこをよくここまで「解いて」くれたなあと、どっちの作者にも思うわけです。

この小説は、フランソワ一世が出てくるので、ダヴィンチの時代まで進んでいるんで、かなりフランスも中央集権が進んできている頃じゃないかと思います。

商人が力をつけてきて、宗教も論争が起きてきて、時代の過渡期の勢いとか、一気に読ませる面白さがありました。

次は、またちょっと時代を遡って「傭兵ピエール」にいこうと思います。
ジャンヌ・ダルク物なので、また、百年戦争に戻ります。

タグ:佐藤賢一
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「ジャンヌ・ダルクまたはロメ」佐藤賢一著 [本、雑誌]

これは、実に面白い短編小説集でした。
「ジャンヌ・ダルクまたはロメ」というタイトルも「?」という好奇心を刺激するものだし、ジャンヌ・ダルクの聖性というのがどこまで信じられるのか、半ば疑問に思っていたので(伝説としての脚色か?)、小説であるとしても、なるほどねーそうかもねーという雰囲気が強かったです。
satokenichi.JPG
ジャンヌ・ダルクに所縁のあるランスの大聖堂にも行ったし、パリには、金色のジャンヌ像がルーヴルの近くにあるし、どこまで伝説でどこからが実像なのか、気になっていました。

ドン・レミの村の、羊飼いの少女が啓示を受けて、百年戦争で敗色の濃かったフランス軍を勝利に導いた、なんてねえ。
村の娘が、軍馬を乗りこなせるか?
村の娘が、国王にものおじせず物言いできるか?

なので、ジャンヌ・ダルクに関しては、いろんな小説があるし、映画化もされている。
神の声、天使の声が聞こえる、というのは、一種精神的に問題がある場合もあるけれど、彼女を利用して、彼女がキーワードになって大国が大きく動いたのは事実でしょう。

もっとリアリティのある小説が出ないかなあ。
しかも、短いのがいい(殴)。

「王妃の離婚」は、直木賞作。
読み始めたのだけど、これも面白いです。
キリスト教では、離婚ってできないことになっているんだよね。
取り消しはあるようだけど。

なかなか旅行には出られないから、お勉強しとくよ。
わたしのように図書館の本はやだわー。買いたいのー、という方は、こちらからどぞ。
直木賞作品である「王妃の離婚」なら、ドラマとして楽しめそうです。
文庫になってた。

王妃の離婚 (集英社文庫)

王妃の離婚 (集英社文庫)

  • 作者: 佐藤 賢一
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2002/05
  • メディア: 文庫



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