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「ジャンヌ・ダルクまたはロメ」佐藤賢一著 [本、雑誌]

これは、実に面白い短編小説集でした。
「ジャンヌ・ダルクまたはロメ」というタイトルも「?」という好奇心を刺激するものだし、ジャンヌ・ダルクの聖性というのがどこまで信じられるのか、半ば疑問に思っていたので(伝説としての脚色か?)、小説であるとしても、なるほどねーそうかもねーという雰囲気が強かったです。
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ジャンヌ・ダルクに所縁のあるランスの大聖堂にも行ったし、パリには、金色のジャンヌ像がルーヴルの近くにあるし、どこまで伝説でどこからが実像なのか、気になっていました。

ドン・レミの村の、羊飼いの少女が啓示を受けて、百年戦争で敗色の濃かったフランス軍を勝利に導いた、なんてねえ。
村の娘が、軍馬を乗りこなせるか?
村の娘が、国王にものおじせず物言いできるか?

なので、ジャンヌ・ダルクに関しては、いろんな小説があるし、映画化もされている。
神の声、天使の声が聞こえる、というのは、一種精神的に問題がある場合もあるけれど、彼女を利用して、彼女がキーワードになって大国が大きく動いたのは事実でしょう。

もっとリアリティのある小説が出ないかなあ。
しかも、短いのがいい(殴)。

「王妃の離婚」は、直木賞作。
読み始めたのだけど、これも面白いです。
キリスト教では、離婚ってできないことになっているんだよね。
取り消しはあるようだけど。

なかなか旅行には出られないから、お勉強しとくよ。
わたしのように図書館の本はやだわー。買いたいのー、という方は、こちらからどぞ。
直木賞作品である「王妃の離婚」なら、ドラマとして楽しめそうです。
文庫になってた。

王妃の離婚 (集英社文庫)

王妃の離婚 (集英社文庫)

  • 作者: 佐藤 賢一
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2002/05
  • メディア: 文庫



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